公害苦情の解決の方法(手順、注意点)

 

ー 騒音、振動、低周波音の問題で困っているときに解決に向けての方法 ー 

 

  1. 日常生活でご近所とのつきあいを大切にし、コミュニケーションを十分 にとれる状態にしておくことが大切です。
  2. 音などで悩んだときに、早い時点で穏やかに音源側の人と話し合いをす ることです。音源側の人は気が付いていないことが多いので、自分の家に上が ってもらって聞いてもらいます。解決策について、じっくり話し合うことです。
  3. 騒音・振動・低周波音などの公害は地方公共団体の管轄となっていますので 、測定をお願いして下さい。小さい市町 村の場合には、専門の方がいないことが多いので、粘り強く困っている状況を 話して理解してもらって下さい。
  4. 音源側の人との話し合いに必要であれば、地方公共団体の担当者あるいは地域 によっては、町内会長さんが入ることがあるかもしれません。コミュニケーシ ョンが欠如した現代は、話し合いが難しくなっていますので、第3者に入って もらうことは大切です。
  5. 騒音、振動、低周波音も物理現象の一種です。本を読むなどして、その 科学的な理解を深めて下さい。客観的な知識を持つことは話し合いをスムース に進めるために大切です。
  6. 対策については、知識と経験が要ります。必要な場合に専門家に聞くな どの方法を考えて下さい。
  7. 以上の方法で解決しないこともたくさんあります。解決しない場合の方 法として、各県の公害審査会への公害調停を依頼をする方法があります。裁判 と違って決定権はありませんが、専門家も入って話し合いが行われますので、 解決策を合意できる可能性があります。
  8. 総務省の機関である公害等調整委員会へ訴える方法もあります。ただし 、この機関への訴えは、条件がありますので、よく調べて下さい。
  9. 裁判に訴える:この方法は法的な効力はありますが、裁判費用、弁護士 費用等を考えると個人での訴えは難しいと思われます。

 

 また、以上の方法で、必ず解決できるとは限りません。粘り強く話し合いを続 けることが必要となります。